舞-HiME 第25話『運命の刻へ』

ラスト直前。はたして広げた風呂敷は畳めるのか?
ってことで以下、感想という名の駄文。

決戦直前

なつき「お前と出会えてよかった」 → 舞「私も」
熱い展開なのですが、いかんせん、こういうセリフが出るほど2人が友情を深めるようなエピソード、ありましたっけ?ちょっと違和感があった。
なつき「恐らく私は生き残れない」というセリフは、静留には勝てないかもという事に加えて、たとえ勝ったとしても静留の想い人である自分は結局消えてしまう、という現実があるため。それがわかってて、なお戦いに赴くなつき姐さんは、燃える人だねぇ。

命VS深優

ミスリルドレス モード スカーレット」
その装甲はPS装甲か何かですか!?というか復活したとき、深優は包帯だけでしたよね?そのミスリルドレスってのはどこで調達したんだ?

なつきVS静留

でっかいわんこ、なんかカワイイ。
「チャイルド、大切な人への想いが生み出す異形の子。想いの強さは力となる!」
やっぱ、今回のなつき姐さんは燃えますよ!ベタな感じの決め台詞ですが、こういうの好きです。
でも、なつきのこのセリフを信用するなら、当初から最強である舞の想いが一番強いって事?最初から最後まで、一番ウジウジしてたのに?それともアリッサを倒した頃は、巧海への想いに迷いが無かったってことですかね?
鐘が落ちてきてゴーンってのは、安珍清姫の物語から取ってきたスタッフのお遊びなんだろうけど、それを知らない視聴者にとっては、ちょっと滑稽に見えたんじゃなかろうか?と、いらぬ心配をしてみる。
清姫が倒れてなつきが消えるのはわかるけど、静留本人まで消えたって事は、デュランも爆風で自滅した(=なつきの想い人の静留も消えた)って事かな。まあ、しっくりくる決着ではあるけれど、なつき姐さんには最終話でも燃えさせていただきたかったです。

「おや、一本多いねぇ?」

一本余分な柱はアリッサか?とも思えるけど、晶が倒れた(巧海が消えた)時点でまだ2本だったのは確かなので、それはないはず。
まあ、今回、登場人物(凪)がはっきり言及してくれたので、この件は次回で解明されるでしょう。

「この世界はもうダメだ」

黒曜の君はこう言う訳ですが、何を根拠に彼がそういう考えに至ったのか全然説明無い。黎人だった頃に、何か世界に絶望するようなイベントでも起きてれば説得力もあったろうに。
メインキャラが多すぎる所為で、こういう細かなキャラ描写が今一歩なんですよね。
でもまあ、本当にメインどころの心理描写や行動の理由付けはそれなりにがんばってると思いますが。同じサンライズ関連でも、どっかの種なんとかってアニメにも、少しは見習って欲しいものですw

チャイルドは世襲性?

カグツチの前の使い手は真白?ってことはチャイルドはHiME個人で固有のものってわけじゃなくて、祭りごとに決まった12体が引き継がれてきたって事でしょうか?
そういえば、すっかり忘れてましたが、カグツチって石像みたいなやつに封印?されてましたもんね…。
って、あれ?でも、シスターのヴラスや詩帆のヤタガラスは、なんつーかHiME自身も知らないうちに内面から覚醒してたっていうか、何かから引き継いだって感じじゃなかったような…。
やっぱカグツチが特別なのかも。

「祐一への想いがこの胸にいっぱい…、だから!」

ってことで蘇るカグツチ。ハッタリの利いた、カッコイイシーンではありますが…。
でもこの原理が成り立つなら、リタイヤしているけど命に別状が無いHiMEは、気の持ち方次第でみんな復活できるってことですよね?
「カズくんは死んじゃったけど、想いは私の中にある!」とかなんとかで。それもまた、おかしな話なのでは?と思ってしまった。

深優VS凪

アリッサの魂?の声に反応して、深優さん衣装チェンジ。まさか、ただのPS装甲ではなく、最新のVPS装甲@インパルスだったとは(笑)
残りの「ドリル」と「チェーンソー」って装備も気になりましたw
気になるアリッサの声ですが、思い出されるのは、同じく魂だけ?人形(二三のチャイルド?)に憑依して活動していた真白の存在。
その能力が真白のものなのか、二三のものなのかはわかりませんが、今回のアリッサも2人が仕組んだ事なのかなと勘ぐってみたり。

で、本当に来週で終れる?

個人的に、今回はなつきのおかげで燃え要素には満足でしたが、物語の謎はほとんど何も解明されないまま。残りは1話。
まあ、話のメイン部分はきっちり完結させてくれるでしょうが、細かい部分はきっと最後までフォローされないんだろうなぁ。
なつきの母親の真意は?とか、300年前の黒曜の君と真白の因縁って?とか、倒したHiMEの能力を奪えるって設定はどこいった?とか、一番地の婆さんたちは何者で何を企んでたのか?とか…。
万代商法でこれからドラマアルバムとか補完のための関連商品が、わんさか発売されるんですかね?
でもまあ、ほどよく想像の余地のある*1作品ってのは、くだらない妄想が出来て、好きです。

*1:重要なのは、全て語りきらないまでも、視聴者に想像を可能にさせるための材料は提供してくれるのかって事