機動戦士ガンダムSEED DESTINY PHASE-40 『黄金の意志』

OPの曲はそんなに悪く無いと思うここ最近。ガンダムっぽくないという意見もありますが、少なくとも詞の内容は決して的外れでは無い気がするし。やっぱり元凶は絵の方にある気がする。
そんな今週のツッコミ。


シンは勲章2つ目で同時にフェイス任命って事ですが、レイはどういう理由でフェイス任命なんですかね?今回フェイスになれなかったルナマリアと、特に活躍の差は無いと思うのですが。実際、ネビュラ勲章の方は3人とも授与されているわけですし。あと、ルナマリアさん、私語が丸聞こえすぎですよ。


「うかつに言える事ではないんで、黙っているんです」
タリアの言う”うかつに言えない事”っていうのはミーア絡みの事ですかね。この件に関しては、ルナマリアさんがなぜか何もアクション起こしてくれないので、タリアだけが最後の良心ですな。もう望み薄ですが、もしシンが議長側と決別するような事があるとすれば、意外とタリアの説得とかがきっかけになるのかな?


アスランさんはまだまだ具合悪そうですが、なんか数話後(物語的には長くても2、3日後)には突然全快しそうな悪寒。メイリンが艦の中を自由に歩き回っているのもおかしいよな。いくら軍艦じゃないとはいえ、AAのクルーには彼女がザフトからのスパイかもっていう考えは無いのかね?まあ、ネオも相変わらず医務室住まいだし、もうどうでもいっか…。


「レクイエム」とやらがどれだけ凄い切り札なのか知りませんが、セイランにとってはそんな大博打に賭けるより、無難にジブリールザフトに引き渡した方が絶対に得なはず。実際、ついこの前、”長い物には巻かれろ”理論で連合と同盟結んだ訳ですし、今度はザフトに尻尾を振ればいいだけでしょ。
それとも「あなた方も居場所は無い」というくらいなので、予想以上にセイランとロゴスとの繋がりは深いって事なのか?なにか弱みを握られてるとか、まだ公にはなっていない事をロゴスと組んでやっていたとか。


スカイグラスパーってまだ残ってたんだ…。そういやキサカは連合にスパイとして潜り込んでいたらしいけど、勝手に抜け出してきて問題にならないんですかね。


んで、アカツキ”G.U.N.D.A.M”、登場。
ゴールドと黒っていう配色のメカは嫌いじゃないし、各所にストライクを思わせる造形があったりで、冷静に見ればカッコイイ機体だとは思います。
でも、存在自体にツッコミどころ満載で、なんとも…。
ウズミの遺言は何時録音したのか?2年前の国が大変な時にヒマを見つけて録った?
2年前になぜこの機体を託さなかったのか?あの時こそ”力”が必要だった時では?
キラがカガリを拉致ってAAが最初に出発した時に、なぜこの機体を積んどかなかったのか?あの時はピンチ度が足りなかった?
一応、2年前の段階では設計・企画のみで機体は完成はしておらず、親バカのウズミ様は事前になんとなくメッセージを録音。その後2年間かけて、エリカ辺りがコツコツと造っていて、最近完成。って辺りで脳内補完してみる。
ちなみに搭載OSはGUIこそ専用仕様になっているものの、GAT-XシリーズのOSを元にキラのデータを反映させた、従来のオーブ機体のものと同様っぽい。


今作では1話からずっと「武力、イクナイ!」と主張し続けてきたカガリですが、40話まで引っ張って出て来た結論は「最低限の力は持ってないと何も出来ないよね?」という事ですか。それって前作でとっくに提示されている事じゃなかったでしたっけ?薄っぺらいなぁ…。


アカツキ発進時には専用の新挿入歌「焔の扉」(by FictionJunction YUUKA)。まさか新曲とはね。
だから、デスティニー&シンにもそれくらいの愛情を(ry


ユウナってこんなバカじゃなかったよね?確かに性格的には最低だったけど、少なくとも政治家としては無能ではなかった。ハゲ親父と共にカガリを傀儡として操り、国の実権を握るだけの手腕は持っていたし。連合と同盟を結んだ事も、AAと共に現れたカガリをニセモノと断じた事も、政治的には決して悪い選択肢ではなかったと思うし。それが、今回はなんなんですか?結局、カガリの正当性と成長したんだぞという印象を視聴者に与えるためだけに、ユウナはピエロにされてしまった訳ですか…。そんなヒドイ演出でしか、カガリを引き立てる事は出来なかったんですか?
で、ユウナの罪状は国家反逆罪ってことですが、どの辺が国家反逆なのかと。結婚詐欺とかの間違いじゃねえの?拘束=グーでパンチっていうのもねぇ。結局、感情論だけで良し悪しを決めてるだけじゃん。


アカツキの設計思想は防御第一な上に、ボディの金色は特殊コーティングによるものだそうで。で、まあご覧の通りビームも跳ね返すらしいですよ。ただそれが既存のビームコーティングの延長線上の技術なのか、全くの新技術なのかは不明ですが。まあ、普通っぽいインパルスのシールドでも正確にビームを跳ね返してましたからねぇ。だったら、他のMSの装甲にも採用しろと言う話ですが。ちなみに実弾系はどうなんだろ?起動前からボディは金色でしたが、金色の下で密かにPS装甲展開してるとか、TP装甲だったりとかするのだろうか?
更に、バックパックは換装可能で今回使用していたのは、ヴェスバー?付きの空戦パック。で、OP&EDで付けてるのは宇宙戦パックらしい。


ただ、カガリは躊躇なく敵機撃墜するよな(笑)。あんなに戦いを否定してたのに。まあ、不殺を貫く技術も余裕も無いと思うけど。むしろコーディネイター相手にこれだけ戦えているのが不思議なくらいか。よっぽどアカツキの性能が良いのだろうか?大切なオーブが大ピンチなんだから、種割れくらいしても良かった気もする。


でも、指揮権を掌握したのなら、普通はまず停戦を呼びかけるべきだよなぁ。例え無駄だと分かっていても。カガリが不在だったという事はザフト(議長)も分かっているはずで、それでもザフトがオーブ進行を休止しないのなら、今度はザフトの方に非があるとツッコミを入れる事もできそうだし。無論、このままジブリールに宇宙に逃げられては言い訳不能なので、最優先すべきはザフトの相手ではなく、ジブリールの身柄確保だと思うのですが…。


カガリさま、カガリさまって、そんなに皆待ち望んでたんですか…。こうなってくると、やっぱり元凶は後先考えずカガリを拉致ったキラ様に(ry


デスティニーを見た途端、文字通り撃って出るカガリですが、ここも激しく違和感が。そもそもカガリはオーブの大将なんだから、後方に構えて指揮を執るべきでしょう。MSに乗って戦場に出ているのも、エースパイロットとして活躍するためではなく、良い意味で”象徴”として友軍の士気を高めるためでしょう。それをわざわざ最前線の敵エース機に挑みかかるって、どういう事ですか?もしくは1歩譲って、シンVSカガリという展開を見せたいのなら、まずはカガリにはシンの説得をさせるべきなのでは?今までの状況から、デスティニーにシンが乗っている事をカガリに想像させるのは難しくない、と思うのですが…。
まあシンとカガリの対決は面白そうではあるのですが、きっとアカツキ大ピンチのところに絶好のタイミングでキラ様が登場するんだろうなぁ。


で、来週は総集編と。実質あと9話でちゃんとまとまるのか?つか、あれだけ早期にネタバレさせておいて、デスティニーにしてもストフリにしてもインジャスにしても活躍できるのは1クール未満ですか…。きっとドムの3人なんか最後にポッと出てきて、あっけなく全滅するんだろうな…。