蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT

期待以上に良い出来でした。本編未見の人は???な内容だったでしょうけど。
予想通りの鬱展開も、それがファフナークオリティ。
こりゃ、このままの勢いで本編1話から見直せって事ですか?


色々ツッコミどころはあったんですけどね。
心の読めるフェストゥム相手にニセモノの(”コア”の無い)島で騙す”プランL”は、根本的に無理じゃね?とか。
最後の自爆で海流の流れまで計算して実行するのは良いけど、フェンリル開放で機体の一部が残るってトコは運任せ?(あそこは例えば、録音した音声データだけ海中に射出してから自爆、とかの方が良かったような…)とか。


でも、限られた尺の中で1エピソードとして上手くまとめられていたと思うし、本編では不遇の扱いだった蔵前果林や羽佐間翔子に対するフォローも良かった。
ただ、蔵前については、ここまで盛り上げて決意させておいて本編1話であの扱いだからなぁ…。やっぱり報われねぇ…かも。


アクションシーンも程良い感じで。初戦闘時、倒したフェストゥムを踏みつけ炎をバックに立つ、細身のティターン・モデルはカッコヨス。
贅沢を言うならば、最後に戦闘でももう一山あれば…とも思いますが。つか、物語の流れ的に難しいとは分かっていても、蔵前&総士による ノートゥング・モデル ファフナー + ジークフリードシステム での活躍も見たかった。


最後の戦闘での僚のフェストゥムに対する「代謝って、体を生まれ変わらせる事だよな。お前達もそれを手に入れた。それって生命になる事だろ?」と言うセリフ。
例の「あなたはそこにいますか?」というフレーズを今回は全く出さなかった事も合わせて、本編1話に繋げるエピソードとして上手い構成だなぁ、と。