『学校を出よう! Escape from The School』 読了

涼宮ハルヒ」シリーズに勝るとも劣らず良作シリーズだと推奨している原作者ファンの方が結構居たので、試しに手を出してみました。

学校を出よう!―Escape from The School (電撃文庫)

学校を出よう!―Escape from The School (電撃文庫)

何と言っても「ハルヒ」シリーズ以上に登場人物が濃ゆい。
主要登場人物でまともなセリフを喋るのは主人公くらいで、他のキャラはアクが強すぎてもう…。さらにキャラの挿絵がやけにかわいらし過ぎて違和感が。とくに宮野。無駄に美形過ぎ。
あとは物語の起承転結の「承」が長すぎな印象。
正直、中盤は読み進めるのが少々辛かったくらい。
でも、その分「転結」部分の展開は秀逸。
2人の妹はもちろん、序盤ではあれだけウザかった宮野と茉衣子まで魅力的に感じてしまうほど。
主人公は最後まで”決断”できなくて、それはある意味ヘタレとも取れるんですけど、自分の場合はそこで逆に感情移入出来たのが良かったのかな、と。
とにかく同じ主人公一人称形式でも「ハルヒ」以上に読み手を選ぶ文章だと思うし、序盤から中盤にかけてのグズグズ展開は読んでいてかなりストレスが溜ったのですが、ラストの八章&九章で見事にすべてを挽回した感じ。
このシリーズの面白さが本領発揮されるのは次巻以降かららしいので、その辺に期待しつつ購読続行してみようと思います。