桜蘭高校ホスト部 最終話

正直、2クール目の後半、特に双子がグチグチ独白始めたりする回辺りから、個人的に期待してるのは出来の良いおバカコメディだったのにこれはちょっと違うかなー、と言うか原作完結してないのにこういうエピソードやっても結局最後は中途半端になるだけじゃないのかなー、とか思いながら観ていたのですが。


最後はそういったメンバーの過去回想話等の内容も上手く収束させて、キッチリ綺麗にまとめてきましたね。流石と言うべきか。
他のホスト部メンバーに比べて、ハルヒ自身の心情の掘り下げがこれまで割りと少なかったので、ラスト2話でのホスト部(というか環)への執着っぷりが若干唐突に思えましたけど、Bパートでの盛り上がりっぷりがネガティブ要素を上手く吹き飛ばしてくれた感じ。あらすじ的にはどうって事なかったと思うのですが、双子が馬車から落ちたのが何気にカボチャ畑だったり、曲と絵の合わせ方が絶妙だったり、演出の勝利って所ですね。


ただ一点、どうも違和感を感じてしまったのは、環がホスト部と天秤に掛けていたモノが途中ですり替えられてるんじゃないのか?って事。
環としては「母親に会う(救う)ためにホスト部辞めて婚約する」だったはずなのに、最後のハルヒの説得では「ホスト部が迷惑なんて冗談だし、みんなホスト部が好きなんで、帰ってきてくださいよ」となってるんですよね。母親云々の話はどこいっちゃったの?と。(このハルヒの言葉で、環的にも母親<ホスト部となった、と脳内補完出来なくもないけど。)