トップ!合体劇場版&初日舞台挨拶を観てきた

トップをねらえ2!トップをねらえ!合体劇場版」の初日上映&舞台挨拶を観に行って来ました。
以下、無駄に長文です。ネタバレも含みますので、ご注意を。


早速で何ですが、今回の不満点を羅列してみる(全てイベント運営に関する事)。

  • 入場抽選券の配布は本来9:30〜10:00だったはずなのに、なぜか10分以上前倒しで配布が始まる。
  • HPにははっきりと「お一人様1枚限り」と書いてあったが、現地ではなぜかそういう注意説明がなく、スタッフがそれを取り締まっている様子も全くなかったため、抽選券を入手後、配布列に再び並び直す客が続出。結果、一人で複数枚の抽選券を所持しているのが当たり前の状態に。
  • しかも実は抽選券の数には限りがあり(恐らく1回目、2回目の両公演とも400枚前後くらい)、9:40頃には1回目上映分の抽選券は早くも無くなってしまう。
  • 入場順の抽選発表は10:10〜、1回目上映の開場が10:25〜という事だったが、10時過ぎくらいから会場に人が殺到し、とても抽選結果(狭い通路の1カ所に紙で貼られていただけ。係員による音声での発表・誘導等は全くなし。)をタイムスケジュール通りに確認できる状態じゃなかった。
  • しかも、当落確認後、チケットを持ってない人は更に並んで当日券を買う必要があったが、スタッフ側は(特に全体アナウンスも無しに)スケジュール通り10:25〜の開場を強行。よって、結局、抽選結果の入場順など関係なく、半ば早い者勝ちで入場するハメに…。

とまあ、中々に酷い有様でした。
私は運良く、入場抽選にも当選しましたし、席も前から3列目の上座側端という(映画鑑賞としては最悪ですけど、舞台挨拶目当てならば)まあまあの席を確保できたので、良かったですけど。なんか寝不足だったのも手伝って、朝から一人無性にイライラしてましたよ…。*1


とまあ、愚痴はこの辺にしておいて。
以下、レポートもどきの雑感。


まずはトップ1上映。
まあ要するに、元々180分だった作品の90分縮小版なんですが。ただし音声は今回のために完全録り下ろし。中身の省略具合も、シーンを削るというよりエピソードを削る(トップ1の場合、1,2話のコメディタッチな部分が大幅カット)という感じだったので、全体を通しての不足感は思ったほどありませんでした。新録のセリフも良い意味で違和感無し。


続いて、10分ほどの休憩を挟んで、トップ2の上映。
こちらは流石に全編セリフ録り直しなんて事はしていませんが、替わりに新規シーン&セリフが追加。作品の構成自体にもかなり手が加えられていて、要所要所でラルクのナレーションが入り、全編通して彼女視点の物語になっている印象を受けました。ぶっちゃけ、2,3話は丸々カットなんですけど、その代わりに挿入される新規シーンで、上手く物語を繋いだ感じ。


1&2ともにクライマックス部分は、ほぼ省略無く、しかもあのラストのシンクロ具合なので、流石にぶっ続けで観るとグッと来るものがあります。
ただ折角「合体劇場版」と名乗るくらいならば、それこそ公式HPの予告編映像みたいに、1・2入り乱れた、もう少し捻った構成を期待していたのも事実。
例えば、
①トップ1の5話まで上映(ブラックホールエグゼリオ発生)
②トップ2の5話まで上映(先のブラックホールエグゼリオからエグゼリオ変動重力源出現)
③トップ1の6話上映(ただしエピローグ以外)
④トップ2の6話上映(エピローグ以外)
⑤1のエピローグ → 2のエピローグ、で「オカエリナサ人」シンクロで締め …とか。
結局、これ、ただの同時上映なんですよねー。
ちなみに「劇場版」と言いつつも、媒体はフィルムじゃなくてBD(もしかしたらDVD?)をプロジェクタ再生してるだけのようでした。まあ、制作期間を考えれば当然の事なんですけど。


で、いよいよ、舞台挨拶。
出演者は、鶴巻和哉(監督)/田中公平(音楽)/日高のり子(ノリコ役)/若本規夫(コーチ役)/川村万梨阿ユング役)/福井裕佳梨(ノノ役)/坂本真綾ラルク役)/岩田光央(ニコラ役)の計9名。
以下、各人コメントの覚えている範囲(印象に残った範囲)での意訳。


鶴巻和哉
「2の制作は、1へのラブレターを書いているような感覚だった。好きで好きでたまらなくて、それを伝えたいんだけど、上手く伝わらないかもしれないし、振られるかもしれないし。」


日高のり子
「今回の劇場版ではアフレコし直しましたが、さっき裏で(『1』マニアの)鶴巻監督に細かいダメ出しをされました(笑」
「オリジナル版との最大の違いは、大人になったキミコも渕崎ゆり子さんが演じているという事だと思う。そのお陰で『ノリコとキミコの生きている時間のずれ』の悲しさがよりリアルになった。*2
キミコについては、鑑賞中、確かにその通りに感じましたね。


福井裕佳梨
「えーと、あの、こんな素晴らしい作品に関わらせて頂いてですね、んーと、えーと、自分で言うのもなんなのですが、あの、えと、正直成長できたと思うんですよ…(ry」
つまりは、福井裕佳梨らしい、いつも通りの着地点の見えないトークっぷりでしたと(笑


川村万梨阿
「当時は基本的にアフレコ時は線画状態で、キャラを掴むのが本当に手探り状態だった。」
「当時の最終話収録時には泣いてしまって、実は今回の再アフレコでもまた泣いてしまいました。」


坂本真綾
「最初はノノの成長物語なんだと思っていたけど、6話の台本を読んで、ああこれは逆にラルクが成長させてもらっている物語なんだなと気付いた。」
「実際の現場でも、ゆかりちゃんが本当にノノにそっくりで、努力家で、アフレコが進むたびに成長していっていて。私を『お姉様』と慕ってくれたりするんだけど、私は私で実はいっぱいいっぱいだったりして、それが良い意味でのプレッシャーになっていた。」
ちなみに、今日も随時、2人で何やらイチャイチャ(?)しておりました。


若本規夫
「今回の再アフレコで心配だったのは、歳を取って声がオオタっぽくなくなっているんじゃないか、という事だった。」
「昨日の晩、DVDで今回の劇場版を観たが、思わず泣いてしまった。」
今回の舞台挨拶で一番観客が沸いたのは、やっぱりこの方でした。やっぱりあの声と口調はずるいよw
ちなみに喋る内容を忘れないように、お手製カンペ持参というお茶目っぷり。


岩田光央
「これは『繋ぐ』物語なんだと思う。偉大な先輩方による前作から繋いで『2』が出来た。出来れば次は自分たちの下の世代へ繋いでもらえれば。」
「真綾ともさっき話したが、バスターマシン4〜6号は?2万年後とかに帰ってくる?」


田中公平
「『1』と『2』、それぞれのエンドロールの曲のシンクロに全て込めた。」
途中で司会者から巻きが入ってしまったので手短に終わってしまいましたが、田中氏の話はもう少し聞きたかったなあ。


締めは、ノノ&ノリコによる「スーパー」「イナズマ」『キーーック!』の唱和で終了。
少々緊張して声が上ずっていた福井ゆかりんに対して、日高のり子の叫びは正に格が違っていて、改めて惚れ直しましたw


自分へのおみやげで、パンフレット購入。
印象的だったのは、鶴巻監督も脚本の榎戸洋司氏も揃って、『これ(トップ2)はノリコを迎える人達の物語』とコメントしていた事。
こうまではっきり言われると、視聴者としては受け入れるしかないよな。別に出来が悪いわけでは無いんだし。ただ、ファンとしてそういうカタチの補完を心から望んでいたかと言われれば、正直微妙なんですけど。
まあ、それはそれとして。
やっぱりカズミは完全スルーなのねw

*1:ちなみに2回目上映の時は、当然時間に余裕があったので、ちゃんと抽選で決定した番号順に整列して入場できたみたいですね。

*2:オリジナル版のキミコは高校生時代と大人時代で声優が違っていた。