劇場版CLANNADを観てきた

付属のCDに釣られて買ってしまった前売券を余らせるのも勿体ないので、原作未プレイで事前知識ゼロの状態でしたが、観に行ってきました。
意外と女性客もちらほら居て、ちょっとびっくり。
以下、ネタバレ有り雑感。


感想を一言にすると、「思ってたよりも良かった」。
たぶん、この劇場版で再現されているのは原作の1ヒロインのエピソード(の更に1部分?)だけで、端折られている部分や、改変されている部分は山ほどあったと思うのですが、一応2時間弱という限られた尺の中で、特に大きな物語的な破綻も感じられず、無難にまとめられていたのではないかと。(朋也と渚がお互いを好きになっていく過程とか、終盤の展開とか、それでもやや描写不足かな、と思える部分もありましたが。)
ただ、これが、1300円払って本当に観る価値があったのか?と言われると、答えはやっぱりノーかな。
ストーリーは結局の所、それこそ何処にでも掃いて捨てるほどありそうな「最愛の人を亡くした主人公が(一応は)立ち直るまでを描く」という安っぽい感動話ですし、劇場アニメとして特に絵(作画)や演出にそれほど大きな魅力があったとも思えませんでしたし。
これが1クールの深夜アニメとかだったら、それこそ「まあまあの作品」という評価で良かったのかもしれませんが。
演出といえば、劇画風な止め絵や会話シーンの画面分割など、妙に古めかしくてクドい演出が多用されてるなーと思いながら観ていたのですが、後で監督が出崎統と知って、まあ納得。
あと、エンドロールでせっかく人が余韻に浸っている時に、他の男客の豪快な泣き声(と言うか最早、嗚咽)が聞こえて来て、一気に現実に引き戻されてドン引き(苦笑
あれは、原作ファンか何かだったのかなー…?
各所の感想などを覗いてみると、やっぱり、原作未プレイな方々の間では「まあまあだった」、原作ファンの間では「黒歴史確定」、という意見が大勢のようですね。
そういう意味でも、とりあえず、来月から始まる京アニ版とは観比べてみたいな、とは思いました。