機動戦士ガンダムSEED DESTINY PHASE-32 『ステラ』

以下、今週のツッコミ。

  • ネオ「そいつはフリーダムだ!手ごわいぞ」 さすがネオさん。てきかくなアドバイスですね(棒読み)。まあ色んな意味で「手ごわい」のは確かですが…。
  • カガリ「私も出る!」 エエぇ!?この期に及んで??オーブ兵の皆さんも大勢いるこの状況で、自国の建て直しを目標とする元国家元首がMSで直接戦場に出るメリットって何?ストライクルージュは本職の軍人さんに活用してもらえばいいじゃん。
  • 誰か、ミネルバに代替MSが支給されていない理由を教えて下さい(´д`) だって、ミネルバ自体は自軍の駐留地でしっかり修理を受けるだけの時間も余裕もあったのに。アスランにレイというエース級パイロットが無傷でいるのに。今回は突発的な遭遇戦ではなく、強力な敵軍との戦いに自ら出向いているのに。なぜ、ザクでもジンでもゲイツでもディンでもバビでも何でもいいので、2,3体くらい用意できなかったんだ??つーか、一般パイロットの増員とかまでキッチリしていくのが普通じゃないの??そもそもガイアはどーしたのさ??
  • スティング「MSの性能で強さが決まるわけじゃねえ!」 出た、オマージュという名のパクリセリフ。っていうか、スペック的にはカオスの方がむしろ上だろうに(核エンジンによる燃費の部分を除けば)。こんなセリフを喋らせて何の意味があるのか?他作品からのパクリというかパロディのようなものは、別に種デスだけに存在する事ではないし、使いようによっては視聴者をニヤリとさせられる良い要素にもなる。でもこの作品の場合使い方が稚拙すぎる。お陰で違う意味でニヤリとはしますが。
  • フリーダムVSデストロイ。当然デストロイの方は新規絵ですが、フリーダムの方は相変わらずのバンク満載。最初の数発で通用しないと判っているだろうに、意味も無く距離をとって大砲を打ち続けるフリーダム。ビームやミサイルで画面は賑やかですが、見た目も内容も単調の極み。正直、今週のメカアクションはかなり期待していただけに、ションボリですよ…。
  • キラ「このウィンダム、なんで…」 ムウの面影でも感じたって事?だったらこの場面こそバンクの使い時でしょうが。前作のムウのストライクの絵に、それをトレースするような動きのウィンダムの絵を重ねるとかさぁ。無駄なカットやセリフは山ほどあるのに、肝心な場面をキャラの呟きセリフだけで伝えようとしても、そりゃ無理ってもんでしょ。実際このシーンも「ウィンダムがデストロイ(ステラ)を守る事に固執していることに、違和感を覚えている」とも思えたりするので、キラの呟きが何を意味するのか結局うやむやのまま。
  • あっけなく、そしていつものようにコクピットをピンポイントで切り裂くインパルス。そしてこれまた当然のように、ステラまで刃は届いていない。相手が一般兵なら血ヘド惨殺のパターンですよ…。っていうか、これまでの描写だとデストロイはバックパック陽電子リフレクターとPS装甲の他に、ボディ自体も何らかの対ビーム防御力(ガンダム系MSの対ビームシールドと同じような物?)を持っている様子だったのに、コクピット周りだけ紙装甲なのはどういうこと?せめてビームサーベルだと傷つけるのが精一杯なので、ソードシルエットに換えてエクスカリバーで切り裂くとかさぁ、いろいろ見せ場は作れるのに…。
  • クナイでフリーダムのシールドを爆砕ってとこで、一瞬「おっ」と思ったり。ダメな子をなんとか励ますために、無理矢理良いトコ探しをしている気分…。
  • えええぇぇ!!オクレ兄さん、ここでリタイア!?アウルに続いて、何の見せ場も盛り上がりも無く。しかもポッと出のムラサメ部隊に…。
  • そういえば、何かのアニメ誌でアウルの中の人が「アウルのあっけない死は、実際の戦争の無常さを表現していると思う。良い終わり方だった。」というようなことを言っていましたが、こんな演出じゃそんなもの微塵も感じ取れないんですが。百歩譲って、死因はあっけなくても良いのかもしれませんが、せめてそれを「悲しい事」として上手く表現してくれないと、本当に何も伝わってこないのですが。アウルの死なんて物語内で完全スルーじゃないですか。それとも一般の視聴者はあれで「戦争の無常さ」とやらを感じていたのか?「負債の無常さ」は十分感じますがw 単に後半の新規MS群の登場が目前なので、前半の旧MSとパイロットを整理しているだけでしょ?
  • そもそも最初のガンダム3機強奪さえ意味不明エピソードなので、結局アウルとスティングは「敵側にもガンダムを出す」という商売上の都合を満たすためだけのキャラだったんだとしか思えない。まあ、スティングについては完全に死亡確定という表現ではなかったので、もしかしたら…と思いたい。
  • ネオ、スティングの撃墜とネオの残した言葉で、「死」の恐怖に揺れるステラ。それを「守る」と言うシン。この流れ自体はまあまあ良いのでは。ただ、相変わらずステラの事になると完全に盲目状態になるシンに違和感がありますが。あれだけデストロイの行為に怒り心頭だったシンが、無条件でステラ擁護モードに切り替わるっていうのも…。もっと、ステラの命と街の人の命を天秤にかけて、おおいに悩むくらいの事をして欲しかったのですが…。
  • そして、全てをぶち壊すフリーダムw ここでステラに止めを刺したのがシンならば、それが今後のシンの心の成長の良いネタになっただろうに。これじゃあシンに残るのは恨みだけ。そんな状況で今のDQNキャラ状態から脱却できるの?もうね、とにかく今後のシンVSキラの構図を成立させる事が最優先だったから、こんなヒドイ脚本になったとしか思えない。だったら最初から「フリーダム(キラ)は家族の仇」っていう認識をシンに持たせておけば良かっただけの話なのに。
  • 最後のセリフは「シン、好き」って。なんかもうホント台無し。あとステラの死因は何?外傷は特に無かったように見えるけど?っていうか、あの状況でむしろ五体満足なのが不自然なのですが…。


で、来週はFF7のパクリと。
以前から書いていますが、個人的にこの作品に望むのは「シンの成長物語」。なのに今週の話の所為で、彼はこれからしばらくダメダメな逆恨みキャラとなるのでしょう。問題はそこからどういう風に、シンの心情の変化が描かれるのかという事。 って、本当にそんな事が描かれるのだろうか…?「戦争の悲惨さを描きました」とか言って、シンは最後までDQNキャラのまま議長のしもべとなり、正義のキラ様ご一行に倒されて終るとか…。ありそうで怖い。


つか、劇場版Zも早めに見に行きたいけど、見たら最後、もう種デスは直視できなくなりそうな気もする…。