『機動戦士ZガンダムII-恋人たち-』を観て来た

自宅で仕事なんかしても効率悪いだけだYO!
って事で、仕事は(自主的に)早々に切り上げ、ずっと時間が割けなくてまだ未鑑賞だったZGIIを観て来ました。
実は新居から徒歩5分のところに、ワーナーマイカルシネマズがあったりして。ふと思い立った時にレイトショーを観に行けるという、素晴らしい環境だったりするのです。


以下、ネタバレ有り感想。


新旧画が入り乱れていて違和感があるという事は、一部を観た人ならば当然分かっていたことなのですが、二部はそれらの繋ぎ方も少し酷かった気がする。一つのシーンでも細かく新画になったり旧画になったりで、コロコロ変わり過ぎ。カット別ではなくシーン別で、どの絵をリメイクするかどうかを吟味して欲しかったな。


逆にリメイクのお陰で良くなったと感じたのはBGM。単純に劇場の音響能力がTVの比じゃ無いって事もあるかもしれませんが、戦闘パートの音楽がカッコイイのなんの。


で、公開前から話題の的だったフォウ@ゆかな。個人的にも、ファーストよりもZの方に思い入れがある世代だったりするのですが(一応TV版Zはリアルタイム視聴だったし)、結論から言うと特に問題は無かったような気がする。そもそも主役のカミーユの方で、既に大幅な性格の変更等がなされているわけで。そういう事も考えると、今回のゆかな版フォウも新約版フォウとして十分アリだったと思う。島津冴子女史には同情もしますが、個人的には、この20年間で(ゲーム等も含めて)カミーユと島津版フォウの絡みに飽きが来ていたのも事実だし。


むしろ問題は後半パートの主要キャラであるサラ@池(ry
いやいや、それでも他のよくある「女優や俳優をアニメの声優に使ってみました」っていうパターンに比べれば、全然許容範囲内でしたけど。


というか、フォウの場合あれで出番終わりって事の方が問題のような気も。戦闘シーンがあそこまで削られるとは…。いや三部作全体で尺が圧倒的に足りてないので、仕方の無い事なのかもしれませんが。サイコガンダムの見せ場無さ杉。


ただ、作品全体の構成としては、テーマにもなっている「恋人達」という部分以外のドラマパートを極限まで切り落としているお陰で、相変わらずクライマックスの連続なわけで。最後まで観ていて、つまらない(間延びするような)シーンが一つも無いくらいだったのも事実。まあ、Zのあらすじを知らない人にとっては一部に引き続き”???”なストーリーでしょうけど。


あと、今回新たに追加されていた(と思う)ダカール後のブライト・クワトロ・ヘンケン・ウォンの打ち合わせシーンがかなり良かった。ヘンケンの「エマ欲しい」発言も笑ったけど、会議中にノートPCでこっそり動画見てサボってるブライトに萌え。
TV版だとやけにドロドロしていた印象のある登場人物の恋愛関係も、スッキリとシンプルに再構築されている感じで個人的には好印象でした。とりあえず個人的に”メットが邪魔で〜”のシーンでファの株は上がったよ(ぇ
単純にフォウ・サラ・ベルトーチカ絡みだけじゃなくて、クワトロの「一人身なのに」発言とか、ヘンケンのエマに対するセクハラっぷりとか、最後のシャアに対するハマーンのセリフとか、御大もがんばって「恋人達」という括りで一つの作品に仕上げようとしたんだなぁ、と感じました。


戦闘関連の見所は、中盤の「ガブスレイ×2 VS MK-II+ディックディアス+新型機輸送チーム戦」と、ラストの「アーガマ隊VSドゴス・ギア戦」って事になるのか?正直、戦闘関連は一部の方が燃えたかもなぁ。ハマーン専用ガザとかには地味に感動したけど。まあ、三部作の2番目なので多少落ち着いた内容にしなきゃいけないのも分かりますが。
とりあえず次のスパロボで、百式とメタスの合体攻撃が追加されるのはガチってことでOK?
ただ、今回観てて改めて関心したのは、Zに乗り換えたカミーユが全然万能じゃないって事。こういう描写があってこそ、次回作ラスト近くの(恐らく発揮するであろう)鬼神のような強さで身震い出来るっていうもの。どっかのフリー何某とか、和田がどうしたとかっていうガンダムにも見習っていただきたかったよ。


新約Zも残すところ、ラストの第三部−星の鼓動は愛−のみ。”誰も知らない結末”ってヤツに期待しておりますよ。


ロボフェチとしては密かにアムロ専用ゼータプラスとかディジェSE-Rとかを期待してみたり…。(ほぼ有り得ないと思うけど)