『涼宮ハルヒの動揺』『陰謀』『憤慨』 読了

これにて既刊分は全て読破。
以下、ネタバレあり雑感。



涼宮ハルヒの動揺 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの動揺 (角川スニーカー文庫)

ライブアライブ
珍しくハルヒメイン話。巻数で言えば6巻目って事もあり、ハルヒも徐々に変化してるんだなーという事なのかもしれませんが、時系列的に考えるとこれ『溜息(2巻)』直後の話なんですよね。そう考えるとハルヒの変化が急すぎるようでちょっと違和感が。
全然関係ありませんが、このタイトルはどうしてもスクウェアの名作RPGを思い出します。GBAあたりでリメイクしてくれないだろうか。
朝比奈ミクルの冒険 Episode 00」
これはアニメ版の方が数倍おもしろかったですね。つか、これをあそこまでの映像にしたアニメ版スタッフに今更ながら感心した。
「ひとめぼれLOVER」
もうね、この話は最後の長門のセリフが全てですよ。
猫はどこに行った?
微妙。…なんだけど、この微妙さ加減が古泉作の劇中劇という事での故意の結果だとするならば、それは結構凄い事かもしれん(笑
朝比奈みくるの憂鬱
実は次巻の前振り話。キョンはこういう時こそ「禁則事項です」のセリフを使うべきなのでは?w



涼宮ハルヒの陰謀 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの陰謀 (角川スニーカー文庫)

さすがにハルヒの”陰謀”の内容というか狙いには、すぐにピンと来ましたが。
ここに来て鶴屋さんに怒涛の追加設定、さらに新キャラ連発とは。まだまだ完結しないんかい。
今回は長門だけでなく、みくるや古泉など団員全員(というか全勢力、と言うべきか…)にまんべんなく見せ場があり、そういう意味では良い構成だったかと。まあハルヒだけはいつも通り蚊帳の外ですが。
時間移動モノでの過去現在未来の概念は作品によって定義がまちまちですけど、この作品で示されている定義というか設定はその中でも割とポピュラーな部類のものですね。結局、未来は固定されておらず常に分岐の可能性を含んでいる、と。ただし分岐後の複数未来が並列的に存在し得るのか、それとも一つの正の未来で全て上書きされるのか等、いまいち不明瞭な表現も多いので、まだまだミスリードが多分に含まれている気もしますが。



涼宮ハルヒの憤慨 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの憤慨 (角川スニーカー文庫)

「編集長★一直線!」
キョンの元カノ話(?)も随分長いこと伏線扱いされていますけど、中々消化されませんね。変な娘って事は正体は宇宙人か未来人辺りなのだろうか。
まさか原作最新刊の挿絵と同じカットが、アニメOPでさり気無く使われていたとは。ちょっと感動。
ワンダリング・シャドウ
何を置いても、とりあえずの読みどころは長門版「禁則事項」ですね(ぇ
正直この話はちょっとつまんなかったな。
もしかしたら阪中辺りは次の長編に絡んでくるのかもしれませんが。



一応一通り読破しましたけど、今のところの一番のお気に入りはやっぱり『消失』ですね。
つまりは長門萌えって事です(オイ
いや実際、物語内でも長門は贔屓され過ぎというか。
このままの流れならばラストはSOS団の力を結集して長門を救う(?)というような展開になりそうだし。正にヒロイン?w