『ゼロの使い魔 9』 読了

以下、雑感。
ネタバレ有り。


今回も、序盤〜中盤まではツンでデレでラブでコメな頭の悪い展開で(褒め言葉)、終盤に王道ファンタジーな燃え展開を持って来て締めという、いつも通りのテンプレートに乗っ取った安定構成。
原作を読むと、アニメ版はやっぱり失敗かもなあ…と思っちゃいますね。
アンリエッタは相変わらず黒いなあ。つか、明らかに”憎まれキャラ”として描かれていて、流石にちょっと扱いが不遇過ぎな気もします。
その分、ラストのルイズの啖呵は格好良すぎ。
タバサが敵に回る展開は、こちらとしても予想通り且つ期待通りなのですが、それが今回のエピソードで早くも収束っていうのは、ちょっともったいない気がしました。せめて次巻くらいまで引っぱってから、仲間に復帰して欲しかったなあと。しかも説得役はどう考えても、サイトよりもキュルケだと思うのですが。まあ、一人でガリアに向かったタバサが無事でいられるとも思えないので、そう言う意味でのキュルケの活躍は次回以降で期待できるのかもしれませんが。
北花壇警護騎士団うんぬんの下りは、i-mode配信の外伝小説を読んでいないといまいちピンと来ないと思うのですが、その文庫版は早速来月発売予定と言うことで。商売上手ですな。
コルベール先生復活は嬉しいような嬉しくないような。
少なくとも今回の再登場は、タイミング的にもシチュエーション的にもは正直微妙だった気がします。
今回、サイトはコルベールの死を知った事をキッカケに騎士団に入ったり色々と(ある種、空回りな)行動をしていたのですが、この再登場の所為でそれが半端に反故にされてしまったような印象を受けてしまいました。