機動戦士ガンダムUC 1巻&2巻 読了

発売日近辺に近所の書店でも散々探したのですが見当たらず、仕方なくAmazon発注。

小説なので、てっきり文庫本サイズなんだと勝手に思い込んでいたのですが、実際届いてみると普通に大判コミックサイズでびっくり。
もしかして書店でもコミックコーナーに置かれていたとか?
そりゃ見つからんわけだ。
主に通勤電車内でちまちまと読み進めた結果、ようやく読了。
以下ネタバレ有り雑感。


とりあえず、単行本まるまる2巻使って(連載期間にして6ヶ月?)、ようやく主人公がガンダムに乗り込んで、軽く自己紹介替わりの戦闘をこなしたところまでで今回は終了なのですが、福井さんは一体何年このシリーズを書き続ける気ですか?w
話の内容としては、物語のスタートがU.C.元年だったり、ヒロインのオードリーはもうどう考えてもミネバ・ザビだったり、フル・フロンタルはシャアそのものだったり(ただこれはミスリードの可能性大ですが)と、いくらスタッフとしてサンライズや角川がきっちり絡んだ企画とは言え、思っていた以上に既存のU.C.系ガンダムのオフィシャル設定を塗り替えてしまうような内容で、大いに読み応えアリ。
そんな中で、物語のカギとなる「ラプラスの箱」だけが妙にオカルト的な存在っぽく描かれていてガンダムらしくないのですが、それがまた新鮮でおもしろいですね。
主人公のバナージは、U.C.ガンダム作品らしい思春期真っ只中のナイーブ青年なんですが、アムロともカミーユともまた違う感じ。
敢えて似ている既存キャラを挙げるとすると、シーブック
主人公とヒロインの立ち位置もF91っぽいし。
セリフ回し等で「富野節を意識し過ぎじゃね?」という意見も聞きますが、個人的には逆シャアからの続編みたいなモノなんだし、むしろちょうど良い塩梅でトミノっぽさが感じられる作風なのは、良い事なのではないかと。
あとこれは福井氏の作風なのかもしれませんが、建造中のコロニーの様子だったり、MSの挙動だったり、とにかく地の文による状況描写が理屈っぽく且つ細かい。 しかもそれらの描写がU.C.の世界観に見事にマッチしているから凄い。 さすが自称ガノタ。 きっとノリノリで執筆したんだろうなー。
ただ、若干クド過ぎて、読み進めるのに疲れてしまう部分があったのも確かですが。
”変身するガンダム”には賛否両論あるかもしれませんが、カトキ大好きっ子の自分にとっては、全く問題無しです。
カッコイイは正義。
とりあえず、12月発売のMGユニコーンガンダムは買いますとも、ええ。